最終更新日: 2020年11月6日

相談から始める、学びの設計

マスターコース 2021年前期

講師と受講者が対話しながら実務課題を確認する授業風景

第1〜4週:オンライン個別相談と到達目標の確定

募集は2020年11月6日に開始し、申込締切は2021年1月23日。実施期間は2021年2月6日から4月25日、定員6名、最少実施人数3名で運営した。第1週は授業に入る前のオンライン個別相談を全員分実施し、これまでの接遇経験、苦手な場面、修了後に試したい役割を聞き取った。到達目標は能力判定ではなく、本人の言葉で「何をどの順序で整えられるようになりたいか」を一文に落とすこととした。第2週は相談メモを教材の該当章へひもづけ、来客動線・情報引き継ぎ・複数依頼の優先順位の三項目を個人別の演習テーマに割り当てた。第3週は割り当てたテーマごとに観察観点を三つまで絞り、声量・距離・手元の位置を記録する欄をノートに設けた。第4週は初回の実演前チェックとして、道具の配置図と開始前の声かけ文例を各自が書き、講師が安全面のみ先に確認した。

第5〜8週:相談内容を週次演習へ落とし込む

第5週の到達目標は、来客予定が直前に変わった想定で、案内順と待機位置を十五分以内に組み替えることだった。実施内容は、変更連絡の受け方、関係者への短い共有、玄関から居室までの再配置の三点に限定した。第6週は依頼が二つ重なる場面を扱い、どちらを先に進めるかの判断材料を表に書き分けた。保留事項は口頭で済ませず、次の担当者が読める一文で残す練習を繰り返した。第7週は情報引き継ぎに焦点を移し、前半担当が残したメモだけを見て後半担当が作業を再開できるかを検証した。不足していたのは結論ではなく、時刻・場所・相手の希望の三つだったため、記録欄の見出しをその順に固定した。第8週は前半四週の個人テーマを一度入れ替え、他者の相談由来の課題を担当することで、自分の癖以外の観察点を増やした。

第9〜12週:一連の流れとしての確認と修了記録

第9週の到達目標は、準備・実施・片付けを分断せず、一続きのサービスとして通すこととした。実施では開始前の道具点検、途中の視線と動線、終了後の原状復帰までを止めずに行い、途中で止めた箇所だけを後から書き出した。第10週は伝達の精度を上げるため、担当交代を二回入れ、受け取った側が復唱せずに動けるかを確認した。迷った点は印象語ではなく、どの合図が遅れたか、どの配置が視界を遮ったかを具体名で挙げた。第11週は相談時に立てた一文目標へ戻り、達成できた条件と未達の条件を並べて整理した。第12週(4月下旬)は修了に向け、観察した事実、選んだ行動、次に試す一手を三行で残す書式に統一し、4月25日の最終日に各自が提出した。料金の案内は本文に固定せず料金ページへ委ね、ここでは募集期間、実施日、修了日、および週ごとの到達目標と実施内容のみを運営記録として残す。

この期の運営上の工夫

2021年前期マスターでは、対面授業の前後に短いオンライン枠を置き、移動負担を抑えつつ相談内容を授業へ直結させた。少人数編成を生かし、毎週の冒頭十分で前回ノートの共有を行い、同じ失敗を別の週で繰り返さないよう進行表を更新した。執事学校の上級課程として型の再現速度より、相談で得た本人目標と現場の制約を結び直す判断を優先した運営だった。週ごとの到達目標と実施手順を淡々と積み重ねた、静かな冬から春の記録である。

Q&A

この期に関するよくある質問

Q.2021年前期マスターの週次はどのように進みましたか?

2月6日開始後、第1〜4週でオンライン個別相談と個人別到達目標の確定、第5〜8週で予定変更・依頼の重複・引き継ぎの演習、第9〜12週で一連の流れの通し確認と修了記録の提出、という四段で進めました。

Q.個別相談の内容は授業でどう扱いましたか?

相談内容は能力の順位づけには使わず、来客動線・情報引き継ぎ・複数依頼など演習テーマへ割り当てました。授業中の参照は本人の目標確認に必要な範囲に限り、記録は次の担当者が再現できる事実中心の書き方に揃えました。

Q.定員と実施の条件を教えてください。

定員6名、最少実施人数3名で運営しました。募集開始は2020年11月6日、申込締切は2021年1月23日、実施は2021年2月6日から4月25日までです。