
THE BUTLER
BUTLER SERVICE RUN BY THE ASSOCIATION
協会が育て、認めた執事を、実際に家庭や会社へ届けているのがTHE BUTLERです。アカデミーの教室で繰り返す所作は、最終的にこのサービスの現場で試されます。修了生がどんな場面で、どんなふうに働いているのか。学びの延長線としてのTHE BUTLERを紹介します。
WHAT IT IS
家事代行でもメイドでもない、「執事」を届けるサービス
What sets it apart
家庭と法人の両方が対象
THE BUTLERは、協会が運営する執事のサービスです。対象は家庭と法人の両方。台所や洗濯といった家事はもちろん、来客の応対や秘書のような仕事、車の手配、会社での接遇まで、暮らしと仕事の隅々が守備範囲になります。
家事代行やメイドとの違い
ただし、家事代行やメイドとは名乗り方も中身も違います。違いを生むのは、家の生活のリズムを把握したうえで、頼まれる前に整え、頼まれない間は姿を消しているという姿勢です。アカデミーの授業で最も時間を割いているのも、この「先回り」と「控え」の身体感覚を養うことです。
無料相談から当日まで
依頼は無料相談から始まり、執事に任せたい日時と場面を伝えるだけで動き出します。専属の担当者が場面に合う執事と契約の形を提案し、当日は執事服を着た執事が時間どおりに静かに現れる。学びの側から見ると、この「静かに現れる」までの準備こそが授業の中身です。

THREE FIELDS
家・仕事・晴れの日——執事が働く三つの領域
Home, work, occasions
THE BUTLERは自らの仕事を三つの領域に整理しています。アカデミーのエッセンシャル、アドバンス、マスターの各コースは、ちょうどこの三つの現場に順番に対応するように組まれています。

家を整える
掃除、洗濯、料理から、子どもの世話や日々の買い物まで。家の生活リズムを飲み込んだ専属の執事が、手の回らない部分をハウスキーピングの知識ごと引き受けます。エッセンシャルコースで学ぶ基礎所作が、そのまま毎日の仕事になる領域です。

仕事を支える
秘書業務、経費の整理、出張の段取り、会議の下準備、送迎。経営者のまわりに生じる雑事を引き取って、本人が判断に集中できる環境をつくります。業種をまたいで経験を積んだ執事が右腕を務める領域で、アドバンスコースの段取り力が活きます。

晴れの日を仕立てる
誕生日、結婚式、会社の式典。会場の設営から来客の出迎え、給仕、進行、マナーの講話まで一貫して担います。燕尾服で臨む格式の高い場面で、マスターコースのプロトコルと危機対応が支えになります。
FOR COMPANIES
受付の一礼が、会社の印象を決める
THE BUTLER for Business
for Business という枠
法人向けには「THE BUTLER for Business」という枠があります。来客の受付、会議室での給茶、レセプションでの給仕。企業の現場で執事の所作が果たす役割は、目に見える業務量よりずっと大きい、というのがTHE BUTLERの考え方です。名刺を差し出す手、茶を置く音、立ち姿。細部の積み重ねが「この会社は違う」という確信を来客に残します。
一日から年間まで、契約の幅
契約は一日限りのスポットから年間契約まで幅があり、受付やドアマン、給仕、ティーバトラー、VIPイベントの接客、出張してのマナー指導と、役務も広く用意されています。共通しているのは、協会に所属する執事が担当するという一点です。
法人研修は現場の所作を渡す
アカデミーの法人研修は、この現場で求められている所作を企業のスタッフに伝えるためのものです。ホテル、レジデンス、金融、ラグジュアリー販売、クリニック、自動車、ショーファーと業種別にプログラムを分けているのは、THE BUTLERが法人の現場で積み上げてきた経験を、そのまま研修の設計に写しているからです。
家庭で培った信頼が、会社の現場でも通用する
資産に関わる情報を扱う家庭で鍛えられた守秘の意識と、正装への誇り。この二つを兼ね備えた執事だからこそ、法人の場でも同じ品格で仕えられます。

HOW A REQUEST MOVES
相談から当日まで、四つの段階
From the first call to the day
依頼の流れは四段階に整理されています。どの段階でも、依頼する側は希望を伝えるだけで済むように設計されているのが特徴です。アカデミーの修了生は、この流れのいちばん最後——約束の時間に現れる執事——として現場に立ちます。
- 01
相談する
協会の窓口に、希望する日時と、執事に任せたい場面を伝えます。家庭の話でも事業の話でも構いません。相談に費用はかかりません。
- 02
執事と契約の形を選ぶ
専属の担当者が、伝えられた場面に合う執事と契約プランを提示します。一日単位のデイ・バトラーか、専属のプライベート・バトラーか。候補の中から選ぶだけです。
- 03
当日までを担当者が組み立てる
会場、進行、執事の装いといった細部を、担当者が作法に照らして詰めていきます。依頼側が段取りを考える必要はありません。
- 04
当日、執事が現れる
約束の時刻に、協会の執事が静かに控えます。先回りして整え、必要のない間は引いている。教室で鍛えた所作が、ここで初めてお客様の前に出ます。

CHOOSE YOUR BUTLER
名簿から執事を選べる、という新しさ
A published roster
名簿が公開されている
THE BUTLERの特徴のひとつは、在籍している執事の名簿が公開されていて、依頼する側が執事を選べることです。長いあいだ協会は、執事は表に出ず、信頼できる紹介を通じてしか客と会わないという流儀を守ってきました。2023年に頭取となった石井裕一(執事ベル)は、この流儀を内側から改め、名簿の公開と料金の明示、紹介なしで相談できる窓口の設置に踏み切りました。
名簿には得意な場面が書いてある
名簿に載っている執事には、それぞれ得意な場面と経歴があります。家庭の家政に強い執事、業種を横断して経営者を支えてきた執事、晩餐会の給仕や進行を数多くこなした執事。依頼する側は、担当者と相談しながら場面に合う一人を選ぶことができます。
受講生には、目に見える目標
アカデミーの受講生にとって、この名簿は目に見える目標です。協会の認定を受け、自分の名前と得意な場面を掲げて、依頼者から選ばれる執事になる。教室での稽古は、その日のためにあります。

FOUR SCENES
教室の稽古が、そのまま現場になる四つの場面
Where the lessons are tested
THE BUTLERが紹介している利用場面のうち、アカデミーの授業と一対一で対応するものを四つ選び、どのコースの何が使われるのかを添えました。
邸宅の日常
家事の段取り、食卓の準備、来客の応対。エッセンシャルコースで身につける基礎の所作が、そっくりそのまま毎日の業務になります。
経営者のそば
秘書業務、出張手配、会議の下準備、送迎。アドバンスコースで鍛える段取りと言葉遣いが問われる場面です。
記念日と晩餐
会場づくりから給仕、進行まで。燕尾服で立つ格式の場では、マスターコースで学ぶプロトコルと不測の事態への対応が頼りになります。
会社の受付
受付やドアマン、給茶、VIPイベントの接客。アカデミーの法人研修と同じ基準で、会社の「顔」として振る舞います。
WHY WE INTRODUCE IT
学びの場から見た、THE BUTLERという現場
The service, seen from the academy
同じ協会のもとにある
THE BUTLERとアカデミーは、同じ協会のもとにあります。アカデミーが育て、協会が認め、THE BUTLERが届ける。この三つが一つの組織の中でつながっているので、教室で教える所作と現場で求められる所作のあいだに、ずれがありません。
現場の出来事が、授業に戻ってくる
アカデミーの講師は、THE BUTLERの現場で起きた出来事を授業に持ち帰ります。予定より早く着いた来客にどう動いたか、食卓で銀器が一本足りないと気づいたときに何を優先したか。教科書には載っていない判断を学べるのは、このつながりがあるからです。
頼みたい人と、働きたい人へ
執事を頼みたい方はTHE BUTLERの公式サイトへ。執事として働きたい方はアカデミーのコース案内へ。入口は違っても、たどり着く先は同じ協会の執事文化です。

夜の邸宅で控える執事(THE BUTLER の画像)
FROM CLASS TO CLIENT
教室で百回繰り返した一礼が、初めてお客様の前に出る日
What graduates carry into the field
何百回と繰り返す動作
アカデミーでは、来客を迎える動作を何十回、何百回と繰り返します。扉を開く角度、腰を折る深さ、上着を受け取る手の位置。ひとつひとつは小さなことですが、THE BUTLERの現場では最初の数秒が、その日一日の印象を決めてしまいます。
場面ごとに稽古する所作
紅茶を注ぐ、ナプキンを扱う、アイロンをかける、車の乗り降りを支える、雨の日に傘を差し掛ける。場面ごとに稽古する所作は、THE BUTLERが家庭や式典で引き受けている仕事そのものです。学びと実務のあいだに翻訳は要りません。
「基準で学んだ」という事実
修了生が現場に立つとき、「協会の基準で学んだ」という事実が、依頼者の信頼を支えます。その信頼に応えられる執事だけを送り出すこと。アカデミーはそれを自分の責任だと考えています。

GLOSSARY
THE BUTLERの言葉を、学びの言葉で読む
Four terms to know before you enquire
THE BUTLERの公式サイトには、契約や役務を表す固有の言葉が出てきます。アカデミーの授業と対応づけて整理しました。

デイ・バトラー
一日単位で執事を迎える契約の形です。初めての依頼で選ばれることが多く、アカデミーの修了生が最初に立つことの多い現場でもあります。

プライベート・バトラー
特定のご家庭や個人に専属で仕える契約の形。暮らしのリズムを把握して先回りする、執事らしさが最も問われる働き方です。

専属の担当者
依頼から当日までを組み立てる窓口役。執事と契約の形を提案し、段取りを詰めます。依頼する側が段取りを考えなくて済むのは、この人がいるからです。

for Business
法人向けの枠の名前。受付やドアマン、給仕、ティーバトラー、VIPイベント、出張マナー指導など、会社の現場で執事が担う役務をまとめた呼び方です。
READING THE SITE
公式サイトを読む順番——サービス、名簿、料金
A reading order for the official site
THE BUTLERの公式サイトは、サービスの説明から入り、在籍執事の名簿、料金、依頼の流れへと進む構成です。アカデミーの受講生には、まず「サービス」で三つの領域を把握し、次に「名簿」で先輩たちがどんな場面を得意としているかを読むことを勧めています。
名簿のページは、修了後の自分を思い描くのに最も役立つ場所です。一人ひとりの得意分野と経歴が載っていて、どの領域で力を伸ばせば選ばれる執事になれるのかが、具体的に見えてきます。
料金と依頼の流れのページは、執事を頼む側の視点で読んでみてください。依頼する人が何を知りたくて、どこで迷うのか。それを知っておくことは、現場で相手の望みを先回りする練習にもなります。

FROM THE INSTRUCTORS
講師がTHE BUTLERの現場から持ち帰るもの
What the field teaches the classroom
アカデミーの講師の多くは、THE BUTLERの現場に立った経験をもっています。授業で語られる失敗談や判断の話は、教科書ではなく現場から来ています。来客が予定より早く着いたときに何を優先したか、食卓で足りないものに気づいたときにどう動いたか。
講師が現場で学んだ最大のことは、「正しい所作」よりも「相手に気づかれない所作」が価値をもつ、という点です。THE BUTLERの現場では、執事が目立てば目立つほど、もてなしの価値は下がります。この感覚は、教室での稽古を通じてしか身につきません。
だからこそ講師は、受講生に「現場を想像しながら稽古する」ことを求めます。誰の家で、どんな来客で、何時に、どの部屋で。THE BUTLERのサービスページに載っている場面は、その想像の材料になります。

COMMON MISREADINGS
THE BUTLERは、こう誤解されやすい
Where the service is misread
一つめは、「THE BUTLERは家事代行の別名だ」という理解です。家事を担うことはありますが、来客の応対や秘書業務、送迎、会社での接遇までを一人の執事が引き受け、しかも頼まれる前に整えるという姿勢で仕える点が、家事代行と決定的に違います。
二つめは、「執事は指名できない」という思い込みです。THE BUTLERでは在籍執事の名簿が公開されており、依頼する側が担当者と相談しながら執事を選べます。この仕組みは2023年以降に整えられた比較的新しいものです。
三つめは、「法人は使えない」という誤解です。for Businessという法人向けの枠があり、一日限りの依頼から年間契約まで幅があります。受付やドアマン、給仕、VIPイベント、出張しての指導まで、会社の現場に合わせた役務が用意されています。

BEFORE THE FIRST CALL
初めて現場に立つ前夜、教室で最後に確かめること
The last rehearsal before a first assignment
初めて立つ前の、仕上げの稽古
修了生が初めて依頼先に立つ前、アカデミーでは仕上げの稽古をもう一度だけ行います。確かめるのは新しい技ではありません。扉の前での止まり方、名乗りの声量、先に立って歩くときの半歩の距離。教室で百回繰り返した動きが、緊張した体でも同じ形で出るかどうかだけを見ます。
初日は、うまくやろうとしない
このとき講師が必ず伝えるのは、当日は上手にやろうとしなくてよい、という一言です。慣れない場で気負うと、動きは大きく速くなり、かえって目立ちます。目立たないことが仕事の質である以上、初日にすべきは、小さく静かに、教わったままを繰り返すことだけです。
答えを持たないときの振る舞い
もう一つ渡すのは、その場で答えを持っていないときの振る舞いです。知らないことを取り繕わず、確かめてまいりますと告げて戻る。この一往復ができるかどうかが、初日の評価をいちばん左右します。技術ではなく、正直さの作法として教えています。





WHAT THE FIELD SENDS BACK
現場から戻ってきた要望が、翌期の稽古を変える
How the field rewrites next term
教室の内容は台本ではない
教室の内容は、一度決めたら動かない台本ではありません。実際の依頼先で何を求められたかが講師を通じて教室へ戻り、翌期の稽古の重みづけが変わります。近年で言えば、会議の同席や来客対応といった仕事の場面が増え、応接での立ち位置や資料の渡し方に割く時間が明らかに厚くなりました。
土台だけは動かさない
変わらない部分もあります。一礼の深さ、器の扱い、歩幅と足音。こうした土台は、依頼の内容が変わっても要求が下がることがないため、どの期でも最初の学期で徹底して繰り返します。土台は据え置き、応用の配分だけを現場の声で入れ替える、というのが教室の設計です。
机上でなく、実際の場面から逆算
受講生にとって大事なのは、いま習っている稽古が机上の想定ではなく、実際に求められた場面から逆算されているという点です。学ぶ側から見れば、この往復があることが、教室と現場が地続きであることのいちばんの証拠になります。

THE BUTLERの公式サイト
サービスの詳細、在籍執事の名簿、料金、相談の窓口は公式サイトにまとまっています。相談は無料です。執事として働く道を考えている方は、当サイトのコース案内へ。
thebutler.jp — リンク先は別サイトです(別ウィンドウで開きます)
FAQ
よくある質問
Questions and answers
アカデミーの運営母体でもある一般社団法人全日本執事協会です。協会が認定した執事が、家庭と法人の両方に仕えます。
家事だけでなく来客応対、秘書業務、送迎、会社での接遇まで担い、しかも「頼まれる前に整え、頼まれない間は引いている」姿勢で仕える点です。
できます。在籍執事の名簿が公開されており、専属の担当者と相談しながら候補から選べます。
「THE BUTLER for Business」として、一日限りのスポットから年間契約まで用意されています。受付、給仕、ティーバトラー、VIPイベント、出張マナー指導などが役務です。
THE BUTLERは協会認定の執事が働く現場のひとつで、修了と認定を経て名簿入りを目指せます。採用や登録の具体的な条件は公式サイトで確認してください。
希望の日時と、執事に任せたい場面の二つで十分です。相談は無料で、あとは専属の担当者が執事と契約の形を提案します。
デイ・バトラーは一日単位で執事を迎える形、プライベート・バトラーは特定のご家庭や個人に専属で仕える形です。専属の担当者が場面に合わせて提案します。
見学の可否はTHE BUTLERの公式サイトの案内に従ってください。アカデミーの授業では、講師が現場の経験を教材として持ち帰り、ロールプレイの形で再現しています。
最終更新: 2026年9月18日





