扉を開けて客を招き入れる執事ベル(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)

執事ベル

BUTLER BELL

協会の頭取・石井裕一が執事として立つときの名前が執事ベルであり、そのオフィシャルサイトです。相手を思う心と確かな技術が揃って初めて本当のもてなしになる——この考えを軸に、執事文化の研究と発信、講演や研修、メディアへの出演を続けています。アカデミーの受講生が授業で学ぶ「なぜ」の多くは、この人の言葉に遡ります。

WHO HE IS

西洋の執事と日本のもてなしを、一人の中で結んだ人

Profile

頭取として広め、育てる

執事ベルは、協会の頭取として日本の執事文化を広め、育てる仕事に就いています。追い求めているのは、英国流の執事の作法と、日本に根づいたもてなしの感覚を一つに溶かした、新しい執事のかたちです。

心を所作で表し、独り占めしない

相手を思いやる心を第一に置き、それを洗練された所作で表すこと。そして、研究と実践の中で日々学んだことを、独り占めせずに広く分かち合うこと。執事ベルのサイトは、この二つの姿勢でできています。読み物としての「執事の知恵」、映像としてのYouTube、日々の記録としてのnoteの見聞録。どれも同じ姿勢から生まれています。

授業の言葉の源にあるもの

アカデミーが「執事とは何か」を教えるとき、その言葉の源にあるのは執事ベルが語ってきた考え方です。受講生にとってこのサイトは、教室で身体に覚えた所作の「なぜ」を、言葉で確かめ直せる場所でもあります。

銀盆を手に客を待つ執事ベル(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)

THE DECISION

閉じていた扉を、内側から開けた人

Opening the door from within

「執事は選ぶ時代へ」

2023年3月に頭取の任を受けたとき、執事ベルが最初に掲げた言葉は「執事は選ぶ時代へ」でした。それまでの協会は、執事は表に立たず、信頼できる紹介がある人としか会わないという流儀を守ってきました。その矜持は長く組織の背骨でしたが、裏を返せば、執事を必要としている人が自分では出会えない時代でもあったのです。

名簿を示し、費用を隠さない

誰が在籍しているのかを名簿で示し、費用を隠さず、紹介がなくても相談できる入口をつくる。執事ベルが選んだのは、長く閉じていた扉を自分の手で開けるという道でした。2025年2月には協会を一般社団法人として登記し、代表理事に就いています。

割れた意見を、隠さずに語る

この判断をめぐって、会の中で意見が割れたことを執事ベルは隠しません。守りたかったものは双方とも同じだった、去った人たちの誇りもまた協会が受け継いできたものだ、と語ったうえで、執事という仕事を次の百年に渡すためにこの道を選んだと述べています。アカデミーが誰にでも開かれた学びの場であろうとするのは、この判断の延長線上にあります。

シルクハットを手に取る執事ベル(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)

FOUR ROLES

頭取・研究者・講師・語り手——執事ベルの四つの顔

What he does

執事ベルのサイトは、自身の活動を四つに分けて紹介しています。どれも、アカデミーの教育と地続きの仕事です。

正餐の間の支度を検分する執事ベル(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)
01

協会の頭取として

執事の技術を高め、社会的な地位を確かなものにするために、協会の活動全体を率いています。協会は1890年に創立され、2025年2月19日に法人となりました。法人での肩書は代表理事です。

磨き上げた銀のティーセット(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)
02

執事文化の研究者として

西洋の執事文化と日本のもてなしを重ね合わせた独自の流儀を探り続け、その知見を「執事の知恵」、YouTubeの「執事ベル」、noteの見聞録として公開しています。

卓の一皿を整える執事ベル(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)
03

講師として

企業や団体から依頼を受け、もてなしやマナーを主題にした講演と研修を行っています。相手に合わせてプログラムを組み直す提案型の講座です。

蓄音機と絵画のある館の一角(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)
04

語り手として

テレビ、ラジオ、雑誌、ウェブの各媒体に出演し、番組や記事の執事監修も引き受けています。テーブルマナーからビジネスマナー、ホスピタリティまで、話せる主題の幅が広いのが特徴です。

FOUR PRINCIPLES

心・技・成長・融合——執事ベルが語る四つの理念

Heart, craft, growth, fusion

ひとつめは「おもてなしの心」

執事ベルは自分の理念を四つの言葉で表しています。ひとつめは「おもてなしの心」。相手を思う気持ちが最高のサービスの源であり、相手の立場に立って何を求めているかを察し、期待の少し先まで届けること。

完璧な技術と、絶え間ない成長

ふたつめは「完璧な技術」。心だけでは本当のサービスにならず、確かな知識と技術に裏打ちされた所作が要ること。みっつめは「継続的な成長」。執事の道に終わりはなく、学びと自己研鑽を止めないこと。

四つめは「文化の融合」

よっつめは「文化の融合」。西洋の執事文化と日本のもてなしを結び、伝統を大切にしながら現代の求めに応える新しい価値をつくること。アカデミーのカリキュラムは、この四つを教室の中で実際に稽古できる形に組み直したものです。

アカデミーの授業でいえば

「心」は観察力と言葉遣いの授業に、「技」は給仕と所作の実技に、「成長」は三段のコースと認定の仕組みに、「融合」は日本の礼法と西洋のプロトコルを並べて学ぶ教程に、それぞれ対応しています。

白手袋でカップを差し出す手元(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)

THE BOOK

Gakkenの図鑑が、装いと所作の共通の参照点になる

A supervised reference

Gakken の図鑑を監修

執事ベルのサイトでは、Gakkenから出版された『執事のマナーと教養図鑑』が紹介されています。監修は全日本執事協会。執事の装い、立ち居振る舞い、執事文化の歴史を図版とともに整理した一冊です。

装いと所作の、共通の参照点

アカデミーもこの本を、装いと所作についての共通の参照点として扱っています。昼の正装は黒のモーニングコートに黒無地の長いネクタイ、ベストはグレー。夜の最上級の装いは燕尾服に白の蝶ネクタイ。授業で教える装いの決まりは、監修の内容と揃えてあります。

本の中身は公式サイトで

本そのものの内容については、当サイトの「書籍紹介」と執事ベルの公式サイトで確認してください。

『執事のマナーと教養図鑑』の紹介ビジュアル(執事ベル公式サイトの画像)

BUTLER WISDOM

「執事の知恵」を、授業の予習・復習に使う

Four categories of wisdom

執事ベルが二十年を超える経験から書きためた「執事の知恵」は、四つの分類でまとめられています。アカデミーでは、授業の前後にこれを読むことを勧めています。それぞれの分類が、どの授業と重なるのかを添えました。

  1. 01

    おもてなしの心

    ホスピタリティとサービスの本質を扱う分類。相手の立場に立ち、頼まれる前に察するという姿勢の根拠が語られます。観察力の授業の予習に向いています。

  2. 02

    フォーマルマナー

    テーブルマナー、服装の決まり、社交の場での振る舞い。エッセンシャルコースの基礎科目と内容が重なります。

  3. 03

    執事スキル

    観察、段取り、言葉遣い、VIPへの応対、時間の使い方。アドバンスとマスターの科目で扱う技能の背景が読めます。

  4. 04

    日常の品格

    姿勢、話し方、整理整頓。執事でなくても役に立つ、日々の暮らしの中で品格を保つ考え方です。

三段スタンドの脇で紅茶を注ぐ(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)
三段スタンドの脇で紅茶を注ぐ(学研撮影・執事ベルの公式サイトの写真)

WHY WE INTRODUCE HIM

学びの場から見た、執事ベルという人

Butler Bell, seen from the academy

協会の頭取という立場

執事ベルは、アカデミーの運営母体である協会の頭取です。アカデミーで教わる「執事とは何か」「もてなしとは何か」は、この人が自分の言葉で語り、自分の身体で実践してきたことに根を張っています。

身体で覚えたあとに、言葉で補う

教室では、一礼の角度や、頼まれる前に動く理由を、まず身体で覚えます。執事ベルの「執事の知恵」やYouTube、noteは、その身体の記憶に言葉を添えてくれます。なぜその角度なのか、なぜ先に動くのか。授業で疑問に思ったことは、たいていこのサイトのどこかに答えがあります。

まず公式サイトを見てほしい

執事という仕事に興味を持った方は、まず執事ベルの公式サイトで、執事文化の現在と、頭取が思い描く将来に触れてみてください。そのあとでアカデミーのコース案内に戻ってくると、学びの意味がはっきりするはずです。

日常の品格を表す一場面(執事ベル公式サイトの画像)

日常の品格を表す一場面(執事ベル公式サイトの画像)

HOW TO USE THE SITE

受講生が執事ベルのサイトをどう使うか

For learners at each stage

アカデミーの授業と執事ベルの発信は、互いを補い合う関係にあります。学びの段階ごとの使い方を四つにまとめました。

01

入学を迷っているとき

執事の定義と語源、日本での実像を整理した記事を読むと、この仕事を目指すかどうかを考える材料が揃います。

02

授業で「なぜ」に出会ったとき

「執事の知恵」の四分類は、教室で身体に覚えた所作の背景を言葉で補ってくれます。

03

修了して現場に出たあと

「執事の道に終わりはない」という理念は、修了後も稽古を続ける修了生の支えになります。

04

企業として研修を考えるとき

もてなしやマナーを主題にした講演と研修は、執事ベルの公式サイトから相談できます。アカデミーの法人研修と組み合わせる方もいます。

GLOSSARY

執事ベルのサイトに出てくる四つの言葉

Four terms from the Butler Bell site

執事ベルのサイトを初めて読む受講生のために、繰り返し出てくる言葉の意味を整理しました。

日常を支える執事の一場面(執事ベル公式サイトの画像)
01

執事の知恵

執事ベルが二十年を超える経験から書きためた読み物の総称。おもてなしの心、フォーマルマナー、執事スキル、日常の品格の四分類があります。

紅茶を供する執事(執事ベル公式サイトの画像)
02

見聞録

noteで公開されている、執事ベルの日々の記録です。YouTubeが映像なら、見聞録は文章。同じ姿勢から生まれた二つの発信です。

催しの場で控える執事(執事ベル公式サイトの画像)
03

執事監修

テレビや雑誌、ウェブの企画で、執事の描かれ方が正しいかを確かめる仕事です。執事ベルはメディア出演と併せてこれを引き受けています。

経営者のそばで働く執事(執事ベル公式サイトの画像)
04

頭取

協会の長の呼び名で、執事ベルの本業の肩書です。法人としては代表理事にあたります。

READING THE SITE

執事ベルのサイトを、授業と並行して読む

How to pair the site with your classes

執事ベルのサイトは、プロフィール、活動内容、執事の知恵、サービス、メディアという構成です。受講生には、まずプロフィールで頭取の考え方を読み、次に「執事の知恵」を授業の進度に合わせて拾い読みすることを勧めています。

エッセンシャルコースの間は「フォーマルマナー」と「日常の品格」を、アドバンス以降は「執事スキル」を、そして全期間を通じて「おもてなしの心」を。四分類は、アカデミーの三段のコースにきれいに重なります。

サービスとメディアのページは、執事という仕事が社会のどこまで広がっているかを知る材料です。講演や研修、番組の監修。教室の外で執事の知見がどう使われているかを、ここで確かめてください。

執事ベルのサイトの問い合わせ窓口を象徴する机(執事ベル公式サイトの画像)

FROM THE INSTRUCTORS

講師が執事ベルの言葉をどう使うか

Bell words in the classroom

アカデミーの講師は、執事ベルの四つの理念を授業の道具として使います。所作を教えるときは「完璧な技術」、観察を教えるときは「おもてなしの心」、修了間近の受講生には「継続的な成長」。理念は掲示物ではなく、日々の稽古の中で口にされる言葉です。

講師が特に大切にしているのは、「心だけでは真のサービスにならない」という一文です。気持ちがあっても手が動かなければ、相手には届かない。この考え方があるから、アカデミーは実技の反復に多くの時間を割きます。

同時に講師は、「執事は選ぶ時代へ」という言葉も受講生に伝えます。閉じていた扉を開けたのは頭取の決断ですが、開いた扉の向こうで選ばれるかどうかは、一人ひとりの稽古にかかっています。

テーブルマナーを扱う一場面(執事ベル公式サイトの画像)

COMMON MISREADINGS

執事ベルという人物への、よくある思い込み

Assumptions people bring to him

一つめは、「執事ベルは会社の名前だ」という理解です。執事ベルは人の名前——協会の頭取・石井裕一が執事として名乗る名前——であり、そのオフィシャルサイトの名前でもあります。

二つめは、「執事ベルのサイトで執事を頼める」という思い込みです。執事を家庭や会社に迎えたい場合の窓口は、協会が運営するTHE BUTLERです。執事ベルのサイトで受け付けているのは、講演・研修とメディア出演の依頼です。

三つめは、「執事の知恵は執事志望者だけのもの」という見方です。四分類のうち「日常の品格」や「フォーマルマナー」は、執事でなくても役立つ内容として書かれています。家族や友人に勧めても、そのまま読めます。

VIPに仕える執事の一場面(執事ベル公式サイトの画像)

HIS CLASSROOM

校長が教壇に立つ日の、教室の静けさ

The room on the days he teaches

声を張らない教室

校長が自ら教壇に立つ日、教室はいつもより静かになります。声を張らないからです。指示は短く、実演が長い。説明を聞いて理解する時間より、目の前で一度やって見せられたものを真似る時間のほうが長く取られます。言葉を尽くすより、形を見せるほうが速いという考え方が、そのまま授業の組み立てになっています。

直しは、一点ずつ渡される

直しの入り方にも特徴があります。全体を否定せず、変える箇所を一つだけ告げる。手の高さをあと少し、と言われた受講生は、その一点だけを直してもう一度通します。直った瞬間に次の一点が渡される。この刻み方のおかげで、受講生は自分がどこまで出来ていて、次に何をすればいいかを見失いません。

言葉ではなく、良い形で終える

授業の終わりに感想を求められることはほとんどありません。代わりに、もう一度だけ通しますか、と問われます。稽古は言葉で締めくくるものではなく、最後に良い形を体に残して終えるもの——そういう終わり方を、受講生は自然に覚えていきます。

所作を実演して見せる場面(執事ベルの公式サイトの写真)

WORDS HE REPEATS

繰り返される言い回しを、受講生の言葉で書き留める

Phrases that come back every term

相手の手が止まる前に動け

同じ言い回しが、期をまたいで何度も出てきます。一つは、相手の手が止まる前に動け、というもの。頼まれてから動くのでは遅く、頼む必要をなくすことが仕事だ、という意味です。受講生はこれを最初は心構えとして聞き、稽古が進むにつれて、視線と手元を見る具体的な観察の話だったと気づきます。

うまくやるより、同じにやれ

もう一つは、うまくやるより、同じにやれ。日によって出来が変わる所作は、相手にとっては読めない動きになります。上手な日と下手な日の差を小さくすることのほうが、最高到達点を上げることより先だ、という順番が、この一言に入っています。

見えないところを整えてから

三つめは、見えないところを整えてから前に出ろ。控えの場の並べ方や、盆の上の向きといった、客の目に触れない部分の手入れを指しています。表に出る所作は、見えない支度の結果でしかない——校長がいちばん多く口にするのは、この一文です。

箱に納められた懐中時計(執事ベルの公式サイトの写真)
書籍の第一章「装い」の紹介ビジュアル(執事ベル公式サイトの画像)
書籍の第一章「装い」の紹介ビジュアル(執事ベル公式サイトの画像)
テーブルマナーを示す執事(執事ベル公式サイトの画像)
テーブルマナーを示す執事(執事ベル公式サイトの画像)
プライベートバトラーの手元(執事ベル公式サイトの画像)
プライベートバトラーの手元(執事ベル公式サイトの画像)
マナー講座の一場面(執事ベル公式サイトの画像)
マナー講座の一場面(執事ベル公式サイトの画像)

執事ベルの公式サイト

プロフィール、「執事の知恵」、講演・研修とメディア出演の依頼、書籍の案内は執事ベルの公式サイトへ。執事を学びたい方は、当サイトのコース案内へどうぞ。

公式サイトを見る

butlerbell.jp — リンク先は別サイトです(別ウィンドウで開きます)

FAQ

よくある質問

Questions and answers

協会の頭取・石井裕一が執事として活動するときの名前です。公式サイトもこの名前で運営されています。

アカデミーの運営母体である協会の頭取です。アカデミーが教える執事観やもてなしの考え方は、執事ベルの言葉と実践に根ざしています。

2023年3月の頭取就任にあたって掲げた言葉です。在籍執事の名簿を公開し、費用を明らかにし、紹介がなくても相談できる窓口を設けるという方針を表しています。

企業や団体からの依頼に応じて、もてなしやマナーを主題にした講演と研修を行っています。公式サイトの問い合わせフォームから相談できます。

テレビ、ラジオ、雑誌、ウェブでの出演や取材、執事監修は公式サイトのフォームで受け付けています。企画の内容、希望日時、媒体名、担当者の連絡先を添えてください。

Gakkenから出版され、全日本執事協会が監修した図鑑です。執事の装いと所作、執事文化の歴史を図版つきで整理しています。詳細は当サイトの書籍紹介と執事ベルの公式サイトへ。

できません。執事を迎える窓口は協会が運営するTHE BUTLERです。執事ベルのサイトが受け付けているのは、講演・研修とメディア出演・監修の依頼です。

YouTubeは映像、noteの見聞録は文章による発信です。どちらも執事文化の研究と実践から生まれた知見を分かち合うという同じ姿勢で続けられています。

執事を学ぶことに、興味が湧いたら

コースの内容、協会の認定資格、法人向け研修について、気になることは何でもお尋ねください。資料は無料でお送りします。

最終更新: 2026年9月18日