
2026年後期マスターの募集案内
マスターコース2026年後期の募集期間は2026年6月5日から2026年8月22日まで、授業期間は2026年9月5日から2026年11月8日までです。締切は8月22日、9月5日の開始に向けていま受け付けています。この期の焦点は「長期滞在を支える情報設計を学ぶ」ことです。数日の来訪とは違い、週をまたぐ滞在では食事の好み、起床のリズム、来客の頻度、静かに過ごしたい時間帯が少しずつ変わります。変わった事実を誰がどこに残し、次の担当が迷わず読める形へ落とすか。完成したチェックリストを配るのではなく、滞在の長さに耐える情報の置き場と更新のタイミングを、演習の中心に据えます。
希望の変化を追い、共有できる記録へ
授業では、仮想の長期滞在ケースを一週間単位で進めます。初日に伺った内容を正本として固定せず、三日目・五日目に増えた要望、取り下げられた要望、本人が言葉にしづらい違和感を短い欄へ分けて書きます。担当役は更新の理由と確認した相手を添え、観察役は「誰が読んでも同じ行動に移れるか」「個人の印象が混ざっていないか」を点検します。たとえば空調の好みが夜だけ変わった場合、設備の操作手順だけでなく、就寝前の声かけを続けるかどうかをセットで残します。情報設計とは、データの量を増やすことではなく、次の人が迷う分岐を先に潰しておくことです。
邸内の動線と時間帯で情報を切り分ける
長期滞在では、玄関・居室・共用の作業場で扱う情報の粒度が異なります。来客予定は玄関側のボードに当日分だけ、服薬や休息の希望は居室側の非公開メモに、食材の補充は厨房の発注表に、と置き場を分けます。演習では、同じ事実を三箇所へ重複転記する失敗例と、参照先を一文で示す成功例を比較します。秋の開校期は朝晩の気温差が出やすく、窓の開閉や寝具の追加が日ごとに揺れます。季節の条件を理由に手順を増やすのではなく、どの変化を毎日確認し、どれを週次の棚卸しに回すかを受講者自身が決める練習を重ねます。速さより、更新漏れが起きにくい設計を優先します。
修了後に持ち帰る判断の型
振り返りでは、うまくいった配置表そのものより、迷った瞬間に何を見に戻ったかを残します。長期滞在の現場では、家族構成や仕事の都合で希望が週の半ばに折れることも珍しくありません。そのとき「最初の伺いを守るか」「本人の新しい言葉を優先するか」を、安全・プライバシー・他の滞在者への影響の順で切り分ける短い基準を、各自の確認表へ一行だけ書きます。教室の合言葉で終わらせず、家庭や宿泊の現場でも同じ順番で読めるように整えることが、この期の持ち帰りの核です。9月からの授業では、その一行を毎回の演習末尾で更新し、修了時には自分の言葉で説明できる状態を目指します。
Q&A
この期に関するよくある質問
Q.この期の募集期間と授業期間はいつですか?
募集期間は2026年6月5日から2026年8月22日まで、授業期間は2026年9月5日から2026年11月8日までです。締切の8月22日に向けて現在募集しています。
Q.この期では何を中心に学びますか?
「長期滞在を支える情報設計を学ぶ」を中心に、滞在中に変わる希望の記録、置き場の切り分け、次の担当へ渡せる共有の仕方を演習で身につけます。
Q.短期の接遇経験しかなくても参加できますか?
参加できます。数日の来訪向けの手順を出発点に、週をまたぐ更新と共有へどう拡張するかを授業内で段階的に扱います。事前に長期滞在の実務経験がある必要はありません。
